『ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技』(木村尚敬著 日本経済新聞出版社)
★ 書名
『ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技』
木村尚敬(KIMURA Naonori)著
日本経済新聞出版社
★ 著者
慶大経卒。経営共創基盤パートナー取締役マネージングディレクター。
★ 印象的な内容
R&D投資も人材開発投資も、将来のキャッシュフローを生む種である。それを削減するということは、五年後、十年後のキャッシュフローを先に摘み取って、今年の利益、今年のキャッシュにあてがっているようなもの
「改善」:昨日の延長線上で今日を良くする
「改革」:昨日までのやり方を新しく変える
同質化した組織では、空気を読まず、時には反対意見を堂々と述べる人間ほど、組織の(悪い意味での)自浄作用が働いて排除されがち
物事を判断する上ですべての情報がそろっていて、あり程度合理的に答えが出る類のものは、意思決定とは言わない
踏み絵というのは、自分の信念が試される瞬間
ハーバードでは「Play to win(勝つために戦え)」ではなく、「Play to not lose(負けないように戦う)」と呼んで厳しく戒めている
★ 書評・所感
- 著者は、ミドルリーダーが強烈な慣性が働いている大きな会社を方向転換させていくためには、論理的思考能力や財務会計知識などの「ブライトサイド・スキル」だけでなく、人に影響力を与えたり、時には意のままに操るような、もっと泥臭いヒューマンスキルが必要と言い、それらを「ダークサイド・スキル」と呼んでいる。
- イノベーションや斬新なアイデアは多様性から生まれると述べ、自部門に多様性を持たせるためにはKYな部下を育て、KYを許容する器の大きさが求められていると説き、時には自身がKYになることも必要と主張する。
- 本書の内容は「ダーク」というほどドロドロしたものではない。対人的なコミュニケーションスキルとリーダーとしての心構えが中心となっている。著者が「日本企業を元気にする仕事」をする中で獲得してきた、改革を進めているリーダーに必要な泥臭いスキルを学ぶことがでる。会社組織で中間管理職として生きるビジネスパーソンにとってヒントとなる書であり、ミドルに限らず、人を動かす仕事に興味のある方にお勧めの本である。
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